collegio

視るに、聴くに、 その2

NHKが本夕7時のニュース7と9時のニュースウォッチ9で大々的に報道した《原発「民間」事故調査報告書》。
結局、原発事故の責任を、「官邸」に押し付ける「無責任村別働隊」の隠れ大本営発表だった。

問題の所在はそんなところにあるのではない。

安全神話の飴と鞭を全面に、膨大な税を投入して国策として原発を推進し、現在なおその神話から脱しえない、官政財学報の原発村そのものにあることは明らかである。

「民間」をわざわざ名乗るのに、「調査金」の出所は不明であり、メンバーはその筋の「権威」ばかり。

その「原作」を、NHKの「中枢」は、より「脚色」して全国放送した。
シナリオの目的は、人々の「政治不信」につけこんで責任を「下手人以外に」なすりつけることにあった。

曰く、政府-官邸の対応は「場当たり」であったと。
本件は、ひとりの下手人と監査・オマワリ役が仮面を変えて出て来るだけの、愚かしくも哀しい狂言劇である。

報告書のシナリオは、「対応」に集約された。
問題の根源を問わない、その責任を明らかにしない、「目くらまし報告書」である。

それを大々的に電波に乗せた「公共放送番組」も、また視るに、聴くに、堪えない、「日本的構造」の一場面である。

Comments RSS

Leave a Reply