石や叫ばん ―1920年代の精神史
石や叫ばん ―1920年代の精神史
秋山 豊/著
四六判458ページ
本体価格2800円+税・送料(150円)
ISBN978-4-902695-20-5
父と母の死後、残された手紙や日記類をひもといて、
はじめて知る、その若き日の実像。
画期的「漱石全集」を編集し、戦後出版史上に屹立する金字塔を
打ち立てた著者が描く、「苛酷な時代」の群像。
一世代前の人々の心の軌跡が、リアリティをもってよみがえる。
目次
- 第一章 祖父から父へ
- 第二章 群馬共産党事件
- 第三章 田中ウタ
- 第四章 建設者同盟
- 第五章 総同盟の方向転換
- 第六章 田中ウタ、ふたたび
- 第七章 豊原五郎
- 第八章 三・一五事件
- 第九章 母の家
- 第十章 母の日記
- 第十一章 切り離されて
- 第十二章 獄から獄への手紙
- 第十三章 母の手紙
- 第十四章 関根悦郎と西村桜東洋
- 第十五章 その後のウタ、父と母
- 第十六章 母の上京
- あとがき
- 人名索引
秋山 豊/著
四六判458ページ
本体価格2800円+税・送料(150円)
ISBN978-4-902695-20-5
著者紹介
秋山 豊(あきやま・ゆたか)
1944年生まれ。東京工業大学卒業後、同大学助手をへて、岩波書店に入社。講座・辞典の編集から、1993年に刊行開始された『漱石全集』の編集に従事。2004年、同社退職。著書に『漱石という生き方』『漱石の森を歩く』(いずれもトランスビュー刊)ほか。