多摩地域の歴史地誌 -水と生活―

多摩地域の歴史地誌 -水と生活―
古田悦造著 『多摩地域の歴史地誌 -水と生活―』
ISBN978-4-902695-28-1  C3025
A5判 120ページ 本体1800円+税


「江戸の水元」にして
 今なお巨大都市水源の一端を担う多摩
 その水とヒトの生活の実際を、歴史地理学
 の手法で概観する待望の著

湧水や小河川利用から井戸水、そして用水利用、
さらに近代水道の導入と一元化の現状までをたどる。



目次

はしがき

第Ⅰ章 はじめに-歴史地誌学の考え方-
第Ⅱ章 湧水・小河川利用の生活
第Ⅲ章 井戸水利用の生活
第Ⅳ章 用水利用と生活
第Ⅴ章 水道利用と生活
あとがき
索引

表目次

Ⅱ-1 多摩郡の村落における湧水・清水の状況
Ⅱ-2 多摩郡における古城・館趾
Ⅲ-1 青梅市新町における『仁君開村記』に基づく井戸の記述
Ⅳ-1 武蔵国における郡別石高の推移
Ⅳ-2 玉川上水の多摩地域における分水の状況(開設年次順)
Ⅳ-3 小川村(旧小川新田)と小川新田との比較
Ⅳ-4 小川村(旧小川新田)と小川新田の成立目的
Ⅴ-1 東京都における浄水場の状況
Ⅴ-2 多摩地域における水道事業の変遷過程
Ⅴ-3 多摩地域の近代水道と都営一元化
Ⅴ-4 多摩郡における水利・用水の状況

図・写真目次

Ⅰ-1 系統地理学の考え方の概念図
Ⅰ-2 地誌学の考え方の概念図
Ⅰ-3 動態地誌学の考え方の概念図
Ⅰ-4 歴史地誌学の考え方の概念図

Ⅱ-1 東京の地形分類Ⅱ-2 多摩地域における地形断面の概念図
Ⅱ-2 多摩地域における地形断面の概念図
Ⅱ-3 東京における湧水57選
Ⅱ-4 入間郡堀兼の井の挿絵
Ⅱ-5 2つの湧水タイプ
Ⅱ-6 井の頭池の景観
Ⅱ-7 現在の井の頭池の湧水地点
Ⅱ-8 武蔵野地域における主要な湧水地
Ⅱ-9 湧水地と標高との関係
Ⅱ-10 ママ下湧水群の湧水地点の一例
図Ⅱ-11 ママ下湧水の小河川
Ⅱ-12 滄浪浪泉園内の湧水地
Ⅱ-13 殿ヶ谷戸公園内の湧水地
Ⅱ-14 貫井神社境内の湧水
Ⅱ-15 お鷹の道に沿う小河川での湧水利用
図Ⅱ-16 深大寺の湧水と景観①
Ⅱ-17 深大寺の湧水と景観②
図Ⅱ-18 武蔵国分寺の景観
Ⅱ-19 武蔵国分寺の挿絵にみられる古瓦
図Ⅱ-20 武蔵国分寺の文字瓦(郡名)
図Ⅱ-21 河岸段丘に沿ってみられる遺跡分布
Ⅱ-22 八王子城趾を中心とした元八王子村の全景
図Ⅱ-23 八王子城趾の挿絵図Ⅱ-24 滝山城趾の挿絵
図Ⅱ-25 滝山城の縄張
図Ⅱ-26 片倉城の縄張
Ⅱ-27 片倉城趾の挿絵
図Ⅱ-28 深大寺城の挿絵

Ⅲ-1 羽村市の「まいまいず井戸」の景観
Ⅲ-2 青梅市の「大井戸」の景観
Ⅲ-3 青梅市の「大井戸」の復原平面図
Ⅲ-4 青梅市の「大井戸」の断面図
Ⅲ-5 青梅市「大井戸」の主体部(発掘調査時)
Ⅲ-6 青梅市新町に現存する吉野家の井戸
Ⅲ-7 あきる野市淵上の「石積み井戸」
Ⅲ-8 昭島市における井戸の分布
Ⅲ-9 昭島市「おねいの井戸」の地形断面図
Ⅲ-10 青梅市「親井戸」の地形断面図
Ⅲ-11 武蔵国庁推定地周辺における古代の竪穴住居址の分布
Ⅲ-12 府中市および調布市で発掘された井戸の平面図および断面図

Ⅳ-1 『武蔵名勝図会』にみられる府中用水
Ⅳ-2 玉川上水の分水路
Ⅳ-3 多摩地域における新田集落の分布
Ⅳ-4 小川村(初期新田)の村絵図(延宝2<1674>年ごろ)
Ⅳ-5 多摩郡上成木村における石灰生産の様相
Ⅳ-6 小平市上宿の景観
Ⅳ-7 小川新田(中期新田)の村絵図
Ⅳ-8 小川村(初期新田)の母村である岸村の位置
Ⅴ-1 東京都における水源量の推移
Ⅴ-2 東京都の水道水源と水道関係施設の分布
Ⅴ-3 東京都における水道非一元化地域


古田悦造著 『多摩地域の歴史地誌 -水と生活―』
ISBN978-4-902695-28-1  C3025
A5判 120ページ 本体1800円+税

地図・図版・写真多数、参考文献・索引付

古田悦造(ふるたえつぞう)
1950年、名古屋市生まれ。1980年筑波大学大学院単位取得満期退学。1980年東京学芸大学着任。1987年文学博士(筑波大学)取得。2001年東京学芸大学連合大学院担当。2016年東京学芸大学退職。/単著『近世魚肥流通の地域的展開』、共編『歴史地理調査ハンドブック』『地誌学概論』、論文「『武蔵野夫人』の地理学的一考察―水系を中心に」「武蔵国多摩郡小川新田における開発目的の時代差」ほか

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