「武蔵野地図学序説 その10」掲載の『別冊 武蔵野樹林』が発刊された(2024年1月25日)。
上掲は拙稿全5ページのうちの最初のページである。
ただし当号の内容はおもに角川武蔵野ミュージアムで展示の「サルバドール・ダリ 永遠の謎(エンドレス・エニグマ)」の図録となっている。
だから書店では販売せず、角川武蔵野ミュージアムのショップ販売という。
「武蔵野樹林」は角川文化振興財団発行の季刊誌だと思っていたら不定期発行、2023年3月刊の前々号はVol.12で、以降はVol.Noが付かない「別冊」となった(前号は角川武蔵野ミュージアム「ツタンカーメンの青春 全展示品紹介」)。
結局ミュージアム図録の付録のような感じだが、12回までと思っていた当連載を継続してくれているのは有難い。
ただし次号は今年中に刊行となるかどうか。
12回までの原稿は仕上げてしまって、単行本に備えておいたほうが良いかもしれない。
上掲は寧楽短歌会歌集第三十七集『風月春秋』(2023年12月31日刊)の一部である。
当該誌は『日本読書新聞』の伝説の編集者故巖浩氏が主宰していた関係上、新宿ゴールデン街の「ナベサン」で続けてきた句会の年次報告を、第27集以降11回にわたって掲載している。
この文章のなかで「本物の場所」という言葉を使ったのは、エドワード・レルフの『場所の現象学』(邦訳1991 年)拠っている。
レルフは「場所の本質は(略)「外側」とは異なる「内側」の経験にある」としつつ、「没場所性(placelessness)に向かっている」この世界において「人間的であるということは、意味のある場所で満たされた世界で生活すること」、また「自らの場所をもち、知るということ」」であると言う。
「没場所性」の典型例のひとつが「ディズニーランド」の類であると言えば、分かりやすいかも知れない。
ともあれあと何年か知らず、こうしたの「本物の場所」に身をおくことができる幸いを生かし、今春からは句会にくわえて歌会と朗読会をはじめる予定である。
麻布がま池谷の谷頭付近右岸から、私が「奇跡の谷」と名付けた非再開発木造住宅地を眼下に、六本木ヒルズレジデンス2棟と同森タワーを望む。撮影地の背後左手奥にはキノコ型の元麻布ヒルズフォレストタワーが佇立。このスポットは2024年日本地理学会春季大会の巡見(3月21日午前案内)コースに組込まれている。(2023年11月25日撮影)
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