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今、注目の本。
「ロシア人が来るまでは砦は少なかったが、ロシア人到来後は防衛のため沢山つくるようになった。そしてこれらの砦を拠点にして戦う。投石器を使って投石したり、そこから素手で大きな石を投げたり、また先の尖った槍や棒で攻撃する。それでロシア人は楯で身を防ぎつつ砦に近づき、火を放ち、逃げ口である門の前に立って、その門口で大勢の異邦人、すなわち敵をやっつけるのである。砦が半地下式でできている処では、ロシア人はそこへ近づいて槍で地面をひっかきまわして、異邦人が這い上がろうとするところを、鉄砲を使って出させないようにするのである」
280ページ「ウラジミール・アトラーソフのカムチャツカ遠征記」(1701年)から。

佐々木路子著『ロシアの地理的「探検」と「発見」』
ISBN978-4-902695-33-5 C1025
A5判 290ページ
上製 本体2400円+税

旧来流布してきた英仏系探検と世界発見の物語にあらたにロシアの征服と拡張の道筋を加える

目次

第1章 17世紀ロシアの「探検」と「発見」
 その1 ロシア人の東進
 その2 バイカル湖へ
 その3 ゼーヤ川からアムール中・下流へ
 その4 レナ川を下って北氷洋へ
 その5 カムチャツカへ
 その6 ロパトカ岬へ
第2章 17世紀シベリアの地図化過程
 その1 レーメゾフのシベリア地図帳
 その2 『ゴドゥノフのシベリア全図』(1667)
 その3 『1672/73年のシベリア全図』
 その4 スパファーリのシベリア地図(1678)
 その5 1687年シベリア地図
 その6 『レーメゾフ地図帳』(1701)
 その7 『レーメゾフの民族誌地図』
第3章 ロシア人が語る「地球発見物語」
 1 はじめに
 2 地理学の誕生
 3 古代ギリシャ・ローマの地理
 4 中世の地理的知見
 5 偉大なる地理上の発見
 6 18・19世紀の地理上の問題と謎
 7 フンボルトと18‐19世紀の地理学
 8 ロシア人の「世界進出」
 9 北極の探検・20世紀の探検
 10 南極と世界の屋根
 11 海に挑む
資料 ウラジミール・アトラーソフのカムチャツカ遠征記
 『第一上申書』(1700)
 『第二上申書』(1701)
主要参考文献

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