標記新刊の表紙はカバーとジャケット兼用の簡易フランス装とでも言うべき製本で、前後の見返しにはそれぞれ新旧の地形図(1919年と2003年図、拡大・加筆)を見開きで掲載、のど切れなしでいわば重ね地図としての利用を可能としたものである。

ところが印刷製本の過程でトリミング位置がずれ、加筆した文字も切れていたため、前見返しは紙色も変えて刷り直してもらった。
もともとごく少部数の出版なので手製本で貼り直せると思いやってみたが、カバー用紙の関係で綺麗にできないことがわかった。
ということで、刷り直した旧版地図(見開き2ページ分)は購入者へのサービス付録ということにした。
そのほうが後ろ見返しに直接重ねて新旧比較でき、便利である。

連絡をいただければ購入者にはこの「付録」をお送りするつもりだがこれも数がかぎられているため、実際に購入したことをどう証明してもらうか悩ましい。
ここではとりあえず、以下にその刷り直し図を掲げる。
ただしインターネット掲載のため、解像度は現物よりかなり低くしていることをお断りしておく。
下掲のうち、上図がおよそ100年前(付録)、下が18年前(後見返)である。
この2図を、紙で直接重ねて見られるメリットは大きい。

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