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古地図巡礼 map pilgrimage

公開講座
昨年の8月から、淑徳大学の公開講座で「古地図と文学でめぐる 江戸東京水際散歩」という長いタイトルの屋外講座を月1回の割合で実施しています。講師にとっては1コマごとの準備に半端でない時間と労力のかかるところが難点ですが、それもまた楽しく、発見の多いものとなっています。古地図も部分複製ですが、使いやすい形で提供しています。参加人数枠にまだ余裕があります。講座内容と日程などは別掲の通りです。一度お出かけ下さい。

『地図中心』
(財)日本地図センターが編集発行している『地図中心』という月刊誌があります。その今年1月号から、「江戸東京水際遡行」というシリーズ名で連載執筆しています。私が書くと皆同じようなタイトルになりますが、それぞれ内容は異なり中味は濃いつもりです。お目に留まれば幸いです。

TV出演
今月の初め(2007年5月9日)、午後9時放映のBS朝日30分番組「悠遊!オフタイム」(司会:小堺一機+高樹千佳子)で古地図の話をしてきました。番組タイトルは「古地図をもって町を歩こう」。そこではとくに「本物」の古地図を見ること、後代になぞったりつくられたりした「シンコ(新古)地図」ではなく、「本物」の写真(ファクシミリ)版を利用すること、およびむしろ近年”out of date”となった地図の重要性を強調しておきました。そのココロは前回の「古地図とは?」で多少開陳したつもりです。つまりかつて「最新」であった”real time material”だけが古地図なのです。

上に掲げたものは番組でも使用された古地図の一部(原図財団法人三井文庫蔵。之潮から『明暦江戸大絵図』として刊行中)で、江戸の初期に神田川拡幅(仙台藩が担当)で水没してしまった「御茶ノ水」の湧水口(2ヶ所あった!)が描かれている、唯一の地図です。神田川は山(台地)を切りひらいて造られた人工水路で、開削の際にぶち切ってしまった水脈の水を将軍に献上して以降、「御」が付く、つまり幕府専用の水場となったという伝承を強力に補綴するものです。現在、御茶ノ水橋西詰交番の脇に小さな由来碑が立っています。

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