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12月 11th, 2013
12月 11th, 2013
12月の新刊① 「石や叫ばん ―1920年代の精神史」
父と母の死後、残された手紙や日記類をひもといて、はじめて知る、その若き日の実像。
画期的「漱石全集」を編集し、戦後出版史上に屹立する金字塔を打ち立てた秋山豊が描く、「苛酷な時代」の群像。
一世代前の人々の軌跡が、リアリティをもってよみがえる。
石や叫ばん -1920年代の精神史
秋山 豊 著
四六判 458ページ 本体2800円+税
ISBN978-4-902695-20-5 C0021
目 次
第一章 祖父から父へ
第二章 群馬共産党事件
第三章 田中ウタ
第四章 建設者同盟
第五章 総同盟の方向転換
第六章 田中ウタ、ふたたび
第七章 豊原五郎
第八章 三・一五事件
第九章 母の家
第十章 母の日記
第十一章 切り離されて
第十二章 獄から獄への手紙
第十三章 母の手紙
第十四章 関根悦郎と西村桜東洋
第十五章 その後のウタ、父と母
第十六章 母の上京
あとがき
人名索引
著者紹介
秋山 豊(あきやま・ゆたか)
1944年生まれ。東京工業大学卒業後、同大学助手をへて、岩波書店に入社。
講座・辞典の編集から、1993年に刊行開始された『漱石全集』の編集に従事。
2004年、同社退職。
著書に『漱石という生き方』『漱石の森を歩く』(いずれもトランスビュー刊)ほか。