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「武蔵野地図学序説」その5

角川文化振興財団の『武蔵野樹林』No.9(2022年1月)が発売された。
私の連載「武蔵野地図学序説」(毎回5ページ)は5回目となった。

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短期集中連載のつもりだったが、可能なかぎりつづける。
今回は、縄文時代のミチ(道)の話である。
それは実際に発掘された比較的短い舗装道路(セグメント)からはじまって、黒曜石やヒスイそして塩の移動、つまりヒトが歩いたトレイル・ラインと地形との関係を探ってみた。

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上掲の図から読み取れるのは、日本列島は大地溝帯(フォッサマグナ)の西縁の溝(谷道:後世の「塩の道」)と山稜のタワミ(峠)を伝って移動するヒトの姿である。

今日から始まった早稲田大学エクステンションセンターの2021年冬季講座「古地図を歩く」は3月初めまでつづくため、次回原稿締切の3月半ばはちとキツいけれども、武蔵野と地形からすこし逸脱して、日本列島最古の地図など、地図を主題として話を敷衍するつもりである。

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