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わが方丈書斎の木製bureau書台の上に据えた密封ガラス瓶の中身は、本夕仕上げた自家製プリックナンプラーである。
トラチャン(天秤)印ナンプラーに、青唐辛子、ニンニク、レモンを加える。
青唐辛子は2、3掴みを刻み、ニンニクは1玉摺りおろし、レモンは2個ほど絞る。
(砂糖を入れる人がいるが、私は砂糖は使わない)
これで明日から1月以上はもつ。
これがないと、食事そのものに差支える。
小瓶に移して、泊りの遠出にも持参する。

写真向かって左側はアンモナイトの化石、右側はAFN(旧FEN)を聴くための小型ラジオ。

事のついでに、わがbureauまわりの普段は以下のような状態。

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上位の棚に並んでいる本のうち、真ん中から左寄りのA5判ハードカバーの3冊は藤森栄一の三部作『かもしかみち』(1972年重版)、『古道』(同)、『峠と路』(1973年)で、黒い箱背はシュライバーの『道の文化史』(1962年)。真ん中あたりが地学関係書、そして中央右寄り「599 BOOK」とあるのが高尾山の博物館で出している『TAKAO 599 MUSEUM 599 BOOK』(大黒大悟、2015年)。
下の段の左端はCartographical Curiosities(Gillan Hill, 1978)で、その棚の中央にみえるグレーのベレー帽の中身は自転車用折畳レザーヘルメットである。

自転車は地下駐輪場に置いてあるから写っていないが、ブリジストンのマークローザ7S、26インチ。
クロスバイクまがい7段ギアのチャリだが、国分寺駅周辺の坂道(国分寺崖線)の大方はローギアでなんとか立ちこぎせずに上ることができる。
この「なんとか」が大事。
1日のうち1回は、息も絶え絶えの時間が必要である。
国分寺市と小金井市の境、結構車が通る西の久保通りの一部は水平距離約250m、比高17.7m、勾配7.1%(約4.1度)の「くらぼね坂」で、これはギチギチ上れるが、西隣の通称「地獄坂」は、背後ないし対面から来る車につい足を突き、結局立ちこぎしないと上れない。
上る途中で、背後にひっくり返る妄想にとらわれる。
傾斜のきつい部分は水平距離約118mで比高16.6m、勾配は約14%(8度)もある。
シニアサイクリストのヨロヨロ走りにはヘルメットが必須だが、それでも干支はもう六巡。
車が来たら下りて曳くほうが賢明だろう。

さてまたまた事のついでだが、木製bureauの多くはパイプオルガンの奏部にも似、左右対称でロマネスク建築の教会礼拝堂を想起させる。
それらは決して無関係ではないだろう。
敢えて言えばビューロー型書見台は、デスクやテーブルなどの水平面確保ではなく、垂直軸につながる祭壇ないし龕や厨子の、祈りの系譜の末裔(すえ)なのである。

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