7月 16th, 2020
踏台昇降 Step up and down ―もしくはHuman Circuitについて
写真は自作の踏み台で、Step up and downと呼ばれるフィットネス・エクササイズのための器具である。
蹴上(高さ)15cm、踏面(奥行)14.4cm、段幅42cm。木質稠密な本棚の棚板の余りを束ねてガムテープで巻いただけのもので、そのための制作費は0円。重いが、使い心地は悪くない。踏面と段幅が狭いのは、裸足のエクササイズには土踏まずを刺激してむしろ効果的である。
踏み段の上り下りを、10分間すなわち600秒で1000歩以上、1日2~3セット。
今どきの気候だと、1セット終了後にはどっと汗が噴き出す。
日当りと風通しの両方に恵まれた寓居で、エアコンを作動させることはめったにないからでもあるのだが。
日課のエクササイズはこれ以外は機器不要で、SquatとPush-ups、ならびにyoga式自己流腰痛対応のStretchで1コースである。実行の順序は如上の逆で朝のStretchからスタートする。
ただしその日のうちに徒歩や自転車で相応のカロリー消費がある場合は、Step Up and Downはスキップする。
これらは、感染症市中蔓延下の梅雨時、フィットネスジム通いや自家用機器のための金もなく気持ちもなく、エアー縄跳びもはばかられる古マンション住まいに適い、とりわけ当方のような低体温、低血圧体質には欠かせないプロセスである。
「踏み台昇降」でインターネット検索すれば、ただちに2千円から2万円までAmazonなどの運動グッズの画像ページが出現するが、とりわけ課税回避を追求するほとんど反社会的グローバル・ガリバー企業主にはすこしでも利益を与える気はない。版元としても、現在Amazonにはほとんど商品提供はしていない。システムに電話などのヒューマン回路を完全シャットアウトしている企業は、こちらから願い下げである。
そもそも手触りや重量、温湿度感、匂いなどのFetishismを経由することなくモノを買うのは、ヒトの感性ないし身体性への冒涜である。
液晶画面とヒャッキン店頭に並ぶモノの大半は、身辺から追放したいプラスチック製品でもある。腐らない、錆びないモノはまずは疑い、とりあえず買うことはなさざるべし。