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井戸底の裸王子

「日本の闇」は春の朧に似、能天気な未成年者の脳にも似る。
今朝の新聞は以下のように報じた。

≪「感染者統計にゆがみ」 シカゴ大・山口一男教授 日本の少数検査に苦言≫

「実際には感染しているのに把握されない『暗数』の割合が大きく、統計がゆがんでいる」
「各国の状況との比較や政策の判断には使えない」

日本では感染者数の公表値が最近増えているが、世界各国と比べて圧倒的に少なく、海外メディアなどから「不可思議」とみなされている。欧米など各国は世界保健機関(WHO)が呼び掛けた検査の徹底を進めた結果、感染者の把握が急増しているからだ。

「検査数を絞ったことで感染者を把握できていないからで、この結果(水面下の)感染を拡大させた」
「検査数を制限することでどの程度感染者数が少なく出るかの情報がなく、他国との比較もできない」

この問題について安倍晋三首相は三月二十八日の記者会見で「水面下で実際は感染が広がっているのではないか」と問われ、「日本が感染者数を隠しているという議論は違う。死者の数は多くない」などと説明。現状の感染状況には「ぎりぎり持ちこたえている」と従来の見解を繰り返した。

以上、東京新聞記事から。

山口氏は総理府(現内閣府)統計局勤務を経て、コロンビア大公共衛生大学院助教授などを歴任、シカゴ大社会学科長を務め、現在経済産業研究所客員研究員としてEBPM(証拠に基づく政策立案)研究プロジェクト主査、社会疫学の研究経験を持つ統計学の専門家である。

日本という井戸の底、サクラの花びらを着けて「持ちこたえ」ふんぞりカエルは裸の王子、シンゾー・アベなのであった。

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